こんにちは!秋ノ原窓也です。
みなさん、yabujinは好きですか?私は彼と出会って三年、まるで中毒になったかのようにこの世界に入り浸っています。最近のいわゆる「ドーパミン中毒のガキが聞いてそうな音楽」に近いジャンルであり、海外のアングラなミームで日本語の情報が少ないことから、日本語での考察を記しておこうと思ったわけです。
yabujin(DJ GYROTTA ZAO)とは

wikipediaからまとめますと、yabujinはリトアニアのDJや音楽プロデューサー、ビジュアルアーティストです。DJ GYROTTA ZAOというのは彼の別名義で、同一人物ですね。
本名Rokas Tarulis。1999/04/24生まれの記事執筆現在27歳です。
彼です。

ここで代表的なものをいくつか聴いてみましょうか。
Chalice Of Mind 守卫大门的鲸鱼。
Hardstyle Drill 2009 Nokia Angelz مسدسات مجمدة1.6
ご覧いただくとわかると思いますが、彼の作風は
- 低品質なオーディオ
- 謎の記号やアラビア語、理解不能な言語
- 笑い声のようなSE
- 神秘的なシンセ
- ハードスタイルを基調とした音楽
- creepy pastaのような画像の詰め合わせ
- 誰かもわからない人の歪んだ顔やダンス
が特徴です。このインターネットの闇のごった煮感、すごく、そそられませんか?
私の一番のお気に入りはこの曲です。
stone park
と、いい感じにyabujin(DJ GYROTTA ZAO)がどんな作品を作成しているかを理解できたところで、次は彼の経歴や他の作品、ほかジャンルへの派生について書いていきます。
経歴と主な作品「azeroy」について
今現在、彼はほとんどのアカウントと作品を消去しており、投稿されている作品は主に有志によるアーカイブがほとんどです。サブスクではyabujin名義でしっかり配信されているので、まだその点は救いでしょう。

代表的な作品といえばこれ。azeroyというシリーズ作品です。ここにまとめられています。
https://youtube.com/playlist?list=PLv5Jqv2x5Wl4dpcQ1Kcgp0NpnZjo8PPyz&si=khmnULydomhUuxi1
かんたんに解説すると
Yabujinが 2018 年頃から展開した、音楽・映像・人工言語・数秘が絡んだ自前の世界観。
– 8 部作の映像シリーズ「Azeroy」:主人公 Guheittaが Azeroy という世界を目指す旅。
– 人工言語 Azeroyska:シリーズ内で用いられる独自言語。
– 浮遊する胎児 Yyate。
– 数秘:1616=悪・8888=善・1688=両者の混合/中性。トラック名にも「ENTER HEX 1616」「AZEROY GARDEN 8888」「BAATH 8888 / EQUIPMENT THIEF 1616 (1688)」などが見られる。
– テーマ:創造の失敗、手術・医療映像、天使、ユートピア、2000 年代インターネットのノスタルジア。
うちのAIエージェントにredditをリサーチさせるとこういう世界観らしい。
(yabujinの音楽は大好きですが、正直azeroyはめちゃくちゃ長編ですし、とにかく見ていて頭がおかしくなりそう。それに、ブラウザの翻訳機能を駆使してredditを紐解いても私の英語能力では間違った解釈をしてしまうのでAIにリサーチさせました。)
そしてazeroyは、ファンコミュニティーでは「北朝鮮」を表しているのではないか?と言われています。yabujinの胸には北朝鮮国旗のタトゥーがあるらしい?とも言われていたりしますね。
聖なる仮面と地獄の二重構造
Pitchfork ではファンの解釈としてこう言及されている:
「Azeroy は北朝鮮のメタファーだと信じる人もいる。聖なる国として自らを描くが、実際は地獄である場所」
これは数秘の構造と重なる。
– 8888=善/聖なる国としての宣伝
– 1616=悪/実際の閉塞・抑圧
– 1688=両者の混合=現実の矛盾そのものつまり「北朝鮮のように、外側に見せる理想郷(Azeroy)と、実際の閉鎖的・破滅的な現実の落差」が世界観のエンジンになっている、という読み。
閉塞・情報統制という空間メタファー
北朝鮮は「外から見えない」「情報が規制された」「内部の実情がわからない」国。Azeroy 映像の低画質、不可解な言語、断片的な映像、消去されるアカウントなども、まさに「制御された/見えない空間」の感覚を演出している。
とのこと(AI曰く)。ただしここで大切なのは
yabujinはこのコミュニティーの意見について正解とも不正解とも言っておらず、彼自身からこの世界観への正解が言及されたことはない。
ということです。まるでニコニコ動画にある界隈曲のような、XXXX兄貴の要素を感じますね。この章の冒頭にもお話したとおりyabujinは現在ほとんどのアカウントを消していますが、「自分の作品が多くの人に広まりすぎたのが嫌だったのではないか」「この活動で自らに不都合のある出来事があったのではないか」と言われています。彼の投稿スタイルからして、私はこの消え方も演出のようだと感じますがね。
ほかジャンルへの派生
いままでyabujinそのものについて解説してきましたが、これからはその派生「yabujin core」「jumpstyle core」について記していきます。
yabujin coreやjumpstyle coreというのは主にtiktokで活発に映像作品、音楽が投稿されているジャンルで
- 低画質な映像と動画
- 映像の何処かに必ずjumpstyleを踊る人
- 謎のアラビア語や漢字が流れる
- 装飾やごちゃごちゃしたアニメーションを多用
というのが特徴です。ですが、あくまで「yabujin」ライクな世界観というだけで、本家とは違います。
ベーシックなyabujincore動画はこんな感じ。
この分野で有名なアーティストといえば(クリックでyoutubeに飛びます)
が挙げられます。
こうしたyabujincoreの影響は強く、似たようなMVスタイルやSFX(boingやhahahaなど)を採用している音楽が数多くありますし、その中には流行ったのもいくつかあります。
たとえばドパガキ向け音楽としてよく言われるようなfunkやphonk、dark triadのタグがついたhardtekkなどはこの美学の影響を受けていることが多いと思います。今流行りのtrillium hardtekkだって、なんとなく似たエッセンスを感じませんか?
曲的には似ていなくとも、creepyなサムネイルやMV、奇妙なSFX、ファンの二次創作の雰囲気などね。最近のtiktokで流行る電子音楽の礎を築いたのは間違いなくjumpstyle core、そしてyabujinだと言えるでしょう。と、個人的に思っています。
この記事は以上となります。
この記事が、yabujinに興味を持った方の参考に少しでもなれば幸いです。
情報の訂正や追加など、記事に関するお問い合わせがあれば、筆者のツイッターかこの記事のコメント欄までお寄せください。
それでは!
参考文献
より詳しく深堀したい方はこちら





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