こんにちは。ROMです。今回はChromeOS flexを学校向けのPCにインストールしたレポです。普通のLinuxとの比較も交えて伝えていきます。
ベース機の解説
今回ChromeOS flexをインストールしていくPCは、学校推奨PCとして購入したASUSのB1100Fです。以下にスペック表と実機画像を載せておきます。

| CPU | Celeron N4500 |
| RAM | LPDDR4-2933 |
| ストレージ | eMMC 128GB |
| OS | Windows 11 Pro Education/Linux Mint 22.3 Xfce(デュアルブート) |
| 画面 | 光沢 11.6インチ 1366×768 タッチパネル |
| 重量 | 1.4kg |
| 備考 | コンバーチブル型2in1,タッチペン内蔵,MIL-STD-810H |
見ればわかると思いますが、はっきり言ってカスです。10nmに変わったものの、N4500の性能を舐めてました。Windowsでは全てワンテンポ遅れる上に、フリーズは日常茶飯事です。ネットサーフィンも文書作業なら十分…なわけがありませんでした。mintではかなり改善されましたが、バッテリー持ちの悪さはどうしても残りました。重量も重すぎて持ち出す気になれず、途中からはタブレットに切り替えました。
悪いところばかり書き連ねましたが、好きなところもなくはないです。MILスペックのタフさと、くるっと回るコンバーチブル構造、9VのPDで充電できるのは結構気に入っています。特に極太ベゼルで11.6インチのネットブックを彷彿とさせるサイズは愛くるしいですね。なので、せっかくなら現代版ネットブックのChromebookにしてみたらどうだろう?と思ったわけです。
ChromeOS flexのインストール・注意事項
公式サイトがわかりやすいので、ここでは重要な点だけを取り上げます。
インストールには、8GB以上適当なUSBメモリ(Sandisk製は公式で非推奨)と、GUIの場合はChromeをインストールしたWindows・Mac・ChromeOS環境が必要です。Linuxでは手動での書き込みのみサポートされています。正直手動のほうが楽そうだと思いました
メディアの作成からインストール・セットアップまでは以下を参照してください。 他のLinuxと比べて、インストールで必要な設定が少ないので、初心者にとっても比較的簡単だろうと思いました。
https://support.google.com/chromeosflex/answer/11541904?hl=ja(インストール)
https://support.google.com/chromebook/answer/1047362?hl=ja(セットアップ)
注意点として、ChromeOS flexでは、クリーンインストールのみ可能です。つまり、インストールすると、既存のデータは全て消去されます。インストール先も明示的に指定できない(1番目のデバイス固定)のため、インストールしたいドライブ以外は取り外しておきましょう。
また、パーティション構造が特殊なため、デュアルブートもできません。
これらに同意できる場合のみ、インストールしましょう。
使ってみた感想
元々Googleからの認定も受けていたので、大きな不具合が起こることもありませんでした。概ね問題なく使えており、良い箇所も多いですが、気になる点もそこそこあります。
いいところ
起動・終了が早い
Windowsどころか、mintと比べてもログイン画面・デスクトップが表示されるまでが早く感じました。シャットダウンはもっと爆速です。
普通にChromeが動く
Chromebookなので当たり前ですけど、Chromeはなんの変わりもなく使えます。一応。
タブレットとして使える
何を言ってるんだと思うかもしれませんが、結構重要な問題でした。Windowsじゃ重すぎて何もできなかったことに加えて、mintはタッチ操作への最適化が進んでいませんでした。その点、タブレット向けのUIかつソフトウェアキーボードが使えるChromeOSは優秀です。他のLinux?知らんな
Linux・Windowsアプリも動く
ChromebookはWindowsのアプリが動かないと散々言われていますが、実を言えば動かないことはありません。
Linux開発環境を有効化すれば、コンテナでDebianが動作しますし、Linux用のアプリも使えます。英語・CLIが標準なので多少知識が必要なものの、Wineを導入すればWindowsのアプリも使えます。
わるいところ
設定の柔軟性がない
設定できる項目数や幅が、Windowsなどと比べると少なく感じました。カーソルの速度は5段階ですし、スクリーンキーボードはテキストフィールドを選択すると強制的に開きます。シェルフ(タスクバー)関係だと、タスク表示は中央固定でクイック設定の項目も移動・入れ替えできません。
システム面の制限が多い
同じGoogleのAndroidや他のLinuxとは真逆で、カスタマイズなどはガチガチに固められています。
ターミナルのcroshでもシステムの根幹をいじることはできず、別のOSから弄ろうにも暗号化されていて大事な部分は開けません。以前は開発者モードでcroshから無制限のシェルにアクセスできたそうですが、現在では開発者モードそのものが塞がれています。
Linux開発環境が微妙
使えるとは言いましたが、コンテナ上で動作しているので少し動作は遅くなりますし、遅延も大きめです。また、デスクトップ環境を経由しない特殊な環境ゆえ、GUIアプリの挙動も少しおかしくなることも多いです。日本語でのWine利用に不可欠なWinetricksも不具合が出ています。そもそもターミナルから起動できないこともたまにあります。
遅延については、chrome://flagsで試験中のBaguetteに切り替えれば、かなりの改善が見られました。しかし、新採用のコンテナレスのため、まだバグも多いです。実際一回壊れました。
まとめ
なんだかんだ「フル版Chromeを気軽に使うことに特化したOS」という結論にたどり着きます。Linux開発環境は飛び道具として捉えておくくらいが丁度いいです。Chromeだけでも、ネットサーフィン以外に動画・画像編集も不可能ではありませんが、それらも飛び道具と言ったほうがいいですね。
Chromebookのお試し版としてか、もしくは縛りプレイが好きな方、ミニマルに済ませたい人にはオススメできます。
単純に軽いOS・Linuxの入門として使いたいのなら、素直にQ4OSやXubuntu・Lubuntuを使ったほうが幸せになれると思います。



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